・ 腎臓は、体内の水分バランスを適切に保つという
非常に重要な役割を担っている。
血液をろ過して余分な水分や老廃物を尿として排出することで、
体液量や電解質の濃度を一定に保つ。
水分の過不足は腎臓の機能に直接影響を与える。
腎機能が低下すると適切な水分調整能力が低下する。
そのために水分を摂り過ぎないで、かつ適切に補給することが
必須。
《 こまめな水分補給が決め手 》
白湯が良い?!
【 腎臓による水分調整
< 仕組み >
・水分が少ない(脱水)場合:
下垂体からバソプレシン(抗利尿ホルモン)が分泌され、
腎臓は水分を体内に保持しようとして尿の排出量を減らす。
・水分が多い(水分過剰)場合:
バソプレシンの分泌が減少し、腎臓は余分な水分を尿として
積極的に排出しようとする。
< 水分不足の影響 >
水分が不足すると、
・腎臓への血流低下: 脱水状態になると血液の量が減少し、腎臓への血流が低下。
・腎機能の一時的な低下: 血液が濃縮されるため、
血液検査でのクレアチニン値(腎機能の指標)が一時的に上昇することがある。
・急性腎障害のリスク: 重度の脱水は、急性腎障害の原因となる。
・尿路結石・感染症のリスク: 適度な水分補給は老廃物や細菌を
体外に出しやすくするため、不足するのはリスク。
< 水分過剰の影響 >
健康な腎臓は多めの水分摂取にも対応できる。
が、腎機能が低下している場合は問題。
・むくみ・体重増加: 腎機能が低下していると、
余分な水分を排出できず体内に溜まりやすくなる。
・血圧上昇・心不全・肺水腫のリスク:
体液量の増加は血圧を上昇させ、高血圧、心不全、肺水腫などを引き起こす。
< 結論 >
健康な人はある程度の変動に対応できる。
が、腎臓病のある方は、脱水にも水分過剰にも注意が必要。
「自分に合った量」の適切な水分補給が重要。
】
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