心房や心室でできている心臓は
右心房の上部にある洞結節で 収縮・弛緩の
タイミングが制御されている。
洞結節はさらに交感神経・副交感神経の
自律神経系で制御されている。
【 自律神経の中枢は、 視床下部、脳幹(延髄など)、脊髄の3つ。
最高中枢である視床下部は脳の中央にあり、
全体の司令塔。
体温、食欲、ホルモンの分泌、感情の反応を
まとめてコントロールする。
調節の中枢脳幹(延髄・橋など)は
呼吸の速さや、心臓の動き、血圧、唾液の分泌などを調節する。
脊髄は胸や腰の部分、お尻(仙髄)のあたりにあり、
内臓や血管へ命令を伝えるための手前の信号を出す。】
【 心臓自体の拍動制御
心臓の洞結節(洞房結節)は右心房の上部にある
特殊な細胞の集まりの小さな組織。
心臓を動かす電気信号を自ら作り出す。
1分間にだいたい60〜80回のペースで拍動をコントロールする
〈自然のペースメーカー〉として機能する。
洞結節から出た電気信号は心房全体を伝わり、
その後「房室結節」を介して心室へと送られる。
これで、心房・心室がタイミングよく働く。
洞結節の異常で洞結節の機能が低下すると、
脈が極端に遅くなったり(徐脈)、
一時的に停止したりする洞不全症候群などを
引き起こすことがある。
逆に働きが異常に活発になると、
動悸などを伴う頻脈になることもある。
《加齢による老化のほか、心筋梗塞や心筋症といった
心臓の病気が影響することがある。》
】
【 血液中の酸素濃度
頸動脈にあるセンサーが
血液中の酸素濃度を検出している。
酸素濃度が低下すると交感神経系の
自律神経が働く。
結果、脈拍数や血圧を上げて
血液中の酸素濃度を上げる。
血液中の酸素濃度が充分であれば
副交感神経が働いて
心臓の活動は落ち着いている。
血液中の酸素濃度(酸素飽和度・SpO2)の
正常値は96〜99%。
95%以下は注意が必要。酸素が少し足りていない。
深刻な酸素不足の状態。
息苦しさ、めまい、強いだるさ、唇や爪が
青紫色になるチアノーゼが現れたら危険なサイン。
酸素濃度は医療機器のパルスオキシメータを
使って簡単に測定できる。
慢性的な負担
ストレスや生活リズムの乱れで
自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れると、
血管が収縮し血流が滞るため、
体内の酸素供給やガス交換が
スムーズにいかなくなることがある。
】
【 心拍数の制御メカニズムを人為的に
コントロールする方法。
1. 交感神経:
運動時や緊張時に働き、心拍数を増加させる。
副交感神経:
睡眠時やリラックス時に働き、心拍数を減少させる。
2. 意図的に脈拍数をコントロールする
脈拍は基本的に無意識に制御される。
が、訓練や特定の呼吸法によって
ある程度コントロールすることが可能。
呼吸法とバイオフィードバック:
「6秒間に1回吸って、6秒間に1回吐く」ような
ゆっくりとしたペース呼吸(0.1Hz)を行うと、
自律神経のバランスが整い、心拍変動(HRV)を
改善できることが報告されている。
神経メカニズム: 近年の研究(東京大学の発表など)
脳の前帯状皮質などが視床下部や迷走神経に
働きかけることで、意図的に心拍数を低下させる
神経回路の仕組みも解明されている。
3. 医学的な制御(医療機関での管理)
不整脈や心不全などで脈拍の異常がある場合、
医学的な制御が行われる。
薬物療法:
脈を遅くする「ベータ遮断薬」や、
不整脈を抑える抗不整脈薬などが使用される。
デバイス治療:
脈が極端に遅くなる徐脈に対しては「ペースメーカー」、
致死的な頻脈に対しては「植込み型除細動器(ICD)」が用いられる。
】