70才を過ぎた私はこれまで小動物をかなり飼ってきた。
犬を二匹、猫を三匹、文鳥、金魚、リスなどだ。
全て死んでしまった。死ぬまで、完全に世話仕切れなかったこともある。
悲しい思い出もある。
小鳥を飼うことも考えたが、そうするよりはベランダにえさ場を作ってやって、野鳥の世話をしてやった方が気分よくやれると思った。
それで、昨年の夏に野鳥の撒き餌をホームセンターで買ってきてベランダに置いておいたが、鳥は姿を見せず、餌を食べた形跡もなかった。
食べ物の豊富な夏場では餌付けはできないのだと思ってあきらめていた。
冬場になったので再びベランダに撒き餌を皿に入れておいておくと食べた形跡があり、小さな糞も転がっていた。それで、皿に水を入れた器なども置いておいた。そうすると、こんど、スズメとハトの中間ほど大きさの黒い鳥がベランダに表れて30分ほどもベランダにいた。
私が、窓越しに見てみると、鳥はこちらを見るのではなく外の方ばかりを盛んに首を軽く振ってみていた。鳥の近くのカーテンを開けるとやっと私に気が付いたらしく飛び去った。
私としては、スズメなどの小さな弱い小鳥に来てほしかったので餌の入った皿の上に植木鉢用の金枠を乗せ、この金枠に糸を張って、小鳥しか餌に近寄れないようにした。これで、スズメが来てくれると嬉しいのだ。